【第1回】この数式っていくつだろう?
みなさんこんばんは。はせです。
今日は木曜日でいつもなら極限の問題の話をすると思うのですが、今日はちょっと休憩ということで。
今回は面白い数式を考えていこうと思います!とりあえず第1弾ということにしておきましょう。(もし面白かったら続けてやっていこうと思います。)
今回の数式はこちら⇩
\[2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}\]
無限にルートが続きますね。
これについて考えてみましょう。
実はこれ、高校数学の知識で考えることが出来ます。今回は2つ考え方を乗せたいと思います。では行きましょう!
【考察1】
まずこのどこまでも続くルートをxと置いてみましょう。つまり、
\[x=2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}\]
ですね。
ここで左辺に2を移項すると、
\[x-2=\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}\]
となり、両辺2乗してみると左辺にさっきまでと見慣れたものが出てきます。
\[(x-2)^2=(\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}})^2=2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}\]
なんと\(x\)がでてきましたね。
これより式は、\[(x-2)^2=x\]と書けます。
これは、簡単な二次方程式\[x^2-5x+4=0\]
となるますね。
この解は、\[x^2-5x+4=(x-4)(x-1)=0\]
つまり\(x=4,1\)となります。
しかしこれ、両方が解答でいいのでしょうか。
\[x=2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}\]
って、1より小さいことってあるのでしょうか...?
ここで、ルートは正であることを考えれば、
\[x=2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}>2\]
となり、\(x>2\)となり、答えが\[x=4\]であることが言えます。
【考察2】
\(x\)の取り方は変わらないとしましょう。
\[x=2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}\]
ここで、右辺のルートの中にも同じ\(x\)が入っていると考えられるので、
\[x=2+\sqrt{x}\]
と書けます。これより2を左辺に移項して
\[x-2=\sqrt{x}\]にして、両辺2乗すれば【考察1】と同じ式を得ることが出来ます。
ここから先は同じです。
いかがでしたでしょうか。まさか\[2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2+・・・}}}}\]の値が4になるとは思いませんでしたね。
計算してみるとあんがい分かりやすい数字になるのですね。
こういう問題をこれからもたくさん紹介していけたらいいな、と思います!
ではまた次回!
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